放課後等デイサービスを勧められた保護者
こけマネ
放課後等デイサービスを勧められた保護者
こけマネ
放課後等デイサービスを勧められた保護者
こけマネ
今回は放課後等デイサービス、通称「放デイ」を選ぶときのポイントをまとめた記事です。
放デイは10年前と比べると民間企業の参入も多くなり、認知度が上がってきたように感じます。
ですが保護者を欺く悪質なケースやトラブルもよく耳にするようになりました。
今回の記事では放デイの施設長としての経験から、自分の子どもが利用するんだったら「こけマネは最低限ここを見る!」ポイントをあげています。
施設選びのキーワードは『一事が万事』です。
1つのことをないがしろにしている事業所は、見えないだけでもっと多くのことをないがしろしている可能性があると思っているからです。
この記事のポイントを押さえれば放課後等デイサービス選びは大丈夫!と言えるものではありません。あくまで私の経験からトラブルに繋がる悪質な放課後等デイサービスを避けるために見る最低限のポイントをまとめています。
こけマネ
【部下のマネジメントにも応用可!】元児童指導員が押さえる言うことを聞かない子どもの褒め方ポイント5つ【療育・発達支援】
目次
放課後等デイサービスってなにするの?
放デイについては厚労省のホームページにガイドラインも掲載されているし、解説しているサイトもいっぱいあるので検索してもらった方が早いです。
この記事で私から言いたいことは1つだけ。
こけマネ
放課後等デイサービスを勧められた人
初めて放デイを利用する保護者は「習い事」感覚でもいいと思います。
問題があるケースは放デイのスタッフが発達支援の視点が全くなく、習い事感覚でいる場合があることです。
これは内情を知っているから言えますが、本当についこの間まで発達支援とは全くの畑違いで働いていた人が、すでに子どもたちと直接関わっていることがざらにあります。
100歩譲って入れ替わりが多い福祉の世界なんで、職員は育てればいいんです。
が、育てる側が全く知識なしでどこを向いているかわからない放デイも実際あります。
発達支援を行うことが基盤にない放デイは注意が必要だと思っています。
悪質放課後等デイサービスを避けるポイント5つ
悪質放課後等デイサービスを避ける:①契約書類は納得できた?
契約内容とサービスが違うんだけど!っていうのは論外ですよね。
が、契約書類の読み上げや説明を省いてしまうところ結構あるんじゃないかと思ってます。
私が勤めている放デイでは市から契約書類、重要事項説明書は必ず読み上げ説明をするよう言われているんですね。
これがまあ正直つらいと感じる時もあります・・・喘息持ちなので(笑)
読み上げは喉も痛くなるんですが、私だったらそこをキッチリ対応してくれる放デイは「ここは信用できそうかな?」って思います。
これは内情を知ってるから言えることですね。
契約に行って長々契約書を読み上げられても嫌がる保護者もいるでしょう。
その方たちにとっては適当に読みとばしてもらう方が残念ながら良い印象が残ることも事実です。
真面目にやればやるほど損することって本当に多いんです。
こけマネ
真面目に支援してくれる放デイと適当に支援する放デイ、大切なお子さんを預けたい方は明確ですよね。
保護者にとって楽、が決して質の高い放デイとは限りません。
あと契約時に
放課後等デイサービスを勧められた人
なんて違和感があれば、それは意外と当たっているかもしれません。
なぜなら契約の場は十分な説明を受ける場でもあるのに解消してもらえなかったわけですから。
単に施設側の説明不足かもしれません。
ですが悪質な施設は不都合な情報は出してこない傾向があると私は思っています。
違和感が解消されないのは保護者に与える情報を施設側がコントロールしている、またはないがしろにしていることもありえると。
契約に違和感が残るようであれば・・・その感覚は大切にすべきだと思います。
- 読み上げをスッ飛ばしていないか
- 噛み砕いて説明してくれるか
- 質問する機会を与えくれるか
- 違和感がないか
悪質放課後等デイサービスを避ける:②個別支援計画書は作ってる?
個別支援計画書未作成の減算申請をしていないなら、6ヶ月に一度の更新は法律上義務のはず!
今は計画書を作らないと減算が大きいので、最近では多くの放デイが作成しているでしょう。
個別支援計画書の話はされると思いますが、利用するまでなんのことか分かりにくいと思います。
まず利用を開始したら以下のポイントに注意してください。
- 利用を開始したのに計画書をもらっていない
- 計画書が6ヶ月以上経っても更新されない
- 数年前の計画書にサインをさせられた
- そもそも計画書の話をされたことがない(裏では勝手に作ってサインされている)
100歩譲って減算覚悟で計画書を作らないとしても、発達支援であるなら個別支援計画書なしでどう発達を追っていくのでしょうか。
習い事視点の運営であるかどうか見分けるにも、ここら辺はポイントになると思います。
極端かもしれもませんが、私にはざっくりこんなイメージがあります。
個別支援計画書の重視 = 発達支援寄り
個別支援計画書の軽視 = 習い事寄り
個別支援計画書の作成については、いずれブログで触れてみたいなと思っています。
悪質放課後等デイサービスを避ける:③実績記録票は毎回渡されている?
放デイに通い始めたら実績記録票が利用した証明になります。
流れはざっくりと以下の感じです。
欠席したときや関係機関とケース会議した時にも記入が必要ですが、基本的に上のことを繰り返します。
実績記録票が保護者と放デイの間を行ったりきたりするのですが、取扱には問題があるケースをよく聞きます。
- 放デイに預かられていて実績記録票を見たことすらない
- 月の初めに実績記録票にまとめ印、サインをさせられる
- 他放デイと重複利用だったため、別日に利用したことにさせられた
実績記録票や請求処理をしてきた側としては、利用料金の出し方って加算の組み合わせが複雑なので利用者側は訳がわからないと思います。
なので想像なのですが、
悪質放課後等デイサービスの人
と不正請求に手を染めてしまう人もいるんじゃないと思ってしまいます。
受給者証に記載された上限負担額を超えてしまえば実際負担する利用料金が変わらないこともあるので、保護者側もあまり気にならないのかもしれません。
こけマネ
悪質放課後等デイサービスを避ける:④サービス提供時間内は利用できてる?
保護者からしたら知らない人も多いのがこのサービス提供時間。
サービス提供時間=子どもたちをお預かりできる時間です。
サービス提供時間が短いと加算が低かったりします。
つまり長時間のサービス提供時間で加算をもらっているにも関わらず、
悪質放課後等デイサービスの人
なんて1時間の枠しか受け入れていなければアウトなわけです。
言われた方は、
放課後等デイサービスを勧められた人
なんて実際は長時間受け入れの時間で加算をとられていたなんてことがあるかもしれません。
高い加算をもらいたいけど、利用時間は短くしたい
↓
短い時間を設定して、そこしか選べなくする
そんな感じでしょうか。
利用料金の算出ってそれぞれに担限度額が決まっていたり、細かく加算が設定されているんで大抵の人はわかりません。
ここがまた課題なんだと思います。
悪質放課後等デイサービスを避ける:⑤サービスはお預かりのみになっていない?
今の放デイはそれぞれの特色が色濃〜く出ていると思います。
習い事感覚になってしまう保護者がいるのも頷けてしまいます。
- 学習系
- 音楽系
- 芸術系
- 英語系
- スポーツ系
- テクノロジー系
私が知っているだけでもこれだけあります。
もとは英語教室だったけど利用者さんが減ってきたから集客を増やすためだの、
もとは教師だったけど職場に合わなくて独立したためだの、
運営者が発達支援なんて、福祉なんて関心がないケースもよく聞きます。
悪質放課後等デイサービスの人
そんな事業所の理由も見え隠れするようです。
正直内容、質はピンキリ。
一時期テレビを見せているだけって放デイも問題になっていました。
放課後等デイサービスを勧められた人
と思っていてはショックを受けるかもしれません。
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まとめ
今回は『放課後等デイサービスの選び方!悪質なトラブルを未然に防ぐポイント5つ』について解説しました。
放課後等デイサービスを選ぶときの5つのポイントは以下の通りです。
- ①契約書類を読み上げてもらえる、丁寧に説明してもらえる
- ②個別支援計画書は定期的に面談、作成してもらっている
- ③実績記録票は預かられることなく、保護者が毎回目を通すことができる
- ④サービス提供時間内には利用することができる
- ⑤サービス内容は発達支援の考えのもと、実施されている
以上となります。
放デイは10年程前と比べれば数も多くなり、困り感のある児童がサービスに結びついて救われたケースもたくさんあるでしょう。
ですが本当に少数の放デイでは「それって療育なの?!」「違法じゃないの?」という運営が疑われるような事業所もありますので、大切なお子さんを預ける際は5つのポイントを少し思い出してもらえるといいかもしれません。
ニーズがあれば放課後等デイサービについてもっと掘り下げた内容を記事にしていきたいと思います。
それではまた!
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