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【最怖の敵は身内にあり!?】|新米施設長のたった一つの致命的勘違いとは

コケ蔵

今まで以上にクライエントが満足できるサービスにするぞ!施設の外に出て、外部と良い繋がりを作って施設を有名にするぞ!!

施設長になった時に、一番強く思っていたことです。

サービスの質を最高にして、ここの施設でしか受けられない最高のサービスを作ってやると息巻いてました。

実際にクライエントの満足度をどうやって図るかは難しいところですが、稼働率を100%近くをキープすることもできたので、継続して来所してもらったことが一つの評価だと思っています。

でも、新米施設長だった私は実績を積めば積むほど、頑張れば頑張るほど、あることに絶望することになりました。

今回は、そんな状況に陥った致命的で、防ぐべき勘違いについてまとめてみました。

 

コケ蔵

これから施設長だったり、マネジメント業務につくことを目指している人は、知っていれば事態の悪化を防ぐことができると思います。覚えておいて絶対損ありません。

 

致命的な勘違いとは?

施設長として致命的な勘違い。

それは、

「部下のことは後回しにしていいだろう。」

です。

施設内のことは私が指示を出して指示通りに動いてもらう。

そうやって私はクライエント対応や外部(行政機関や協議会などの組織)の対応を優先して集中する。

「部下はみんな私の思いをわかって着いてきてくれるから大丈夫だろう。それに仕事だし。」

なんて思っていました。

数ヶ月はこんな感じでも施設は十分に回りました。

ですが、ある時から異変を感じ始めます。

打ち合わせのとき部下がみんな厳しい表情をしているんですね。

そして返事も素っ気ない。

なにより言葉にして教えてくれないから何を考えているか全くわからない。

聞いても頷くのみ。

そんな状態です。

これは黄色信号が点灯している状態なのですが、私は全く気に留めていませんでした(笑)

半年も経つと私の上司から直接話を聞かされるようになります。

 

「お前の部下がお前の不満、陰口を言ってオレに相談に来たぞ。」

 

「お前部下から仕事してないって言われてるけど大丈夫か。」

 

とかですね。

ついには直接部下達から

「コケ蔵さんってなんの仕事してるんですか!?」

「私たちの仕事の大変さわかってますか!?」

「◯◯さん(同僚)たちと話し合いました。私たちがしている業務もコケ蔵さんが入って分担してください!」

と詰め寄られました。

もうこの時点でほぼ赤信号でしょう。

部下の信頼を得られなかった施設長は、そりゃもう外の世界に向けて力を入れるどころじゃありません。

信頼が得られなければ、

 

部下への指示が通らない

 

悪評ばかり流すので立場が悪くなる

 

何を言っても攻撃的で嫌味ばかり言われ続ける

 

など、本当に良いことがありません。

組織人として上司の指示を聞かないのはどうなんだ(笑)というのはありますが、実際仕事と役割に徹してくれる人って、経験上福祉の世界は特に少ないような気がします。

しかしいくら嘆こうが部下は変わりませんし、今いる部下で結果を出すしかありません。

 

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コケ蔵

部下のことを後回しにし続けた結果、私が施設長になったときの目標や希望は粉々に打ち砕かれました。

 

その後も部下に悩まされ続け、目まいや動悸を発症。いくら尽くしても裏切る部下にうつ状態にもなりました。

苦しく辛い時期が数年ありましたが、

最も怖いのは身内の部下で、ここをお粗末にしては施設があっという間に内部崩壊してしまうのを身を持って学ことができたのが、大きな大きな経験になりました。

 

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愛情と憎悪

最も怖いのは身内の部下だと私は思っています。

一人でも愛情や優しさを与え忘れると、突然背後からブスッと刺されます(笑)

数年施設長をしてきましたが、これはもう複数人の恋人を同時に持つくらいの勇気と器用さを身に着ける姿勢でいないと、愛情と憎悪のるつぼに一気に飲み込まれてしまいます。

施設長(上司)には、誰もが一番に思われ、優先されたい、評価されたい、認められたいと感じるものだからでしょう。

肩書きってどうしても力を持っていたりします。

「施設長」「責任者」なんでもそうですが、肩書きがつくと周りはもう以前のようには見てくれません。

だからこそ見えない部下の内面には慎重すぎるほど目を凝らし、見極めなければいけないと思っています。

 

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基本的に部下の仕事は手伝うな

部下のフォローを後回しにした結果、待っているのは反発や抵抗です。

今までフォローをおざなりにしてきた部下たちは仕事の指示を出しても、いくら仕事だから、組織だから、といっても動かない人が多かったように感じます。

それらの原因が何かと振り返ると

「施設長(私)が嫌いだから」

これに尽きると思います(笑)

 

人に嫌われるのが耐えられない施設長は、ここで陥りがちな注意点があります。

それは、

部下のご機嫌とりで部下の仕事を一部でも手伝ってしまうことです。

私も一時期手伝ってしまったことがありました。

でもそうすると以下のようなことが起こります。

 

・手間の割りに部下の信頼は得られない(やってもらって当然と思う)

 

・慣れないプレイヤーの動きを手伝うことで施設長がミスを起こす

 

・ミスした仕事の責任を施設長自らとることに

 

・クライエントに関われば「この施設は施設長が仕事できない人なのかな」と思われる

 

・プレイヤーである部下から馬鹿にされる態度をとられる

 

・施設長の仕事にあてる時間が減る

 

・施設長としても成果が出せない

 

・結果上司、部下の信頼回復には繋がらず、仕事ができない施設長の烙印がおされる

 

コケ蔵

部下のご機嫌とりで仕事をしてもメリットは全くありません!

 

ただ、基本的に手伝わないと言ったのにはわけがあります。

実は部下の仕事を手伝うケースがあるからです。

それは部下の機嫌をとる手伝いか、部下をコントロールするための手伝いかどうかです。

「この人の信頼は絶対にほしい!!」

という職員がいれば積極的にアプローチします。

そこで仕事を一緒にしたり、手伝ったりすることで信頼を得る機会を自ら作り出す場合もあります。

 

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施設の脳であれ

以前部下だった私も勘違いしていたことがあります。

それは、施設長も部下と同じ仕事をするものだと思っていたことです。しかも私たち以上に働いてくれる人だと思っていました。

こう思っている人は多いのではないでしょうか。

 

「施設長は無理な仕事を振るだけだ!」

「こんなに仕事が大変なのは施設長のせいだ!」

「施設長が私たちの仕事を手伝わないから大変な思いをしているんだ!」

 

こんな考えが広まると、「うちの施設長は仕事をしない」と施設長が敵になり、みんなが団結し始めます。

正直いってしまえば、部下が団結すれば施設長を精神的にも、地位的にも追い込むなんて簡単だと思います。

多勢に無勢で勝ち目がありません。

仕事を拒否して反発していればその部下の評価もだだ落ちでしょうが、確実に施設長は部下をコントロールできていないと施設長の上司から評価がつきます。

それに、反発する部下をまとめるのも施設長の仕事の内だからですね。

これらの勘違いを解消しない限り、施設を思った通りに動かしていくことは難しいでしょう。

施設長は考えて、決断し、目標を示していくことが仕事だと思います。

動いてくれる部下の手は絶対に欠かすことができません。

部下をないがしろにしてしまえば、施設をないがしろにするのと一緒です。

最怖の敵は身内にありですが、最高の味方も身内にありです。

 

どちらに転ぶかは、施設長次第なのでしょう。

 

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