成功するには失敗経験が大切だと言われています。
私もポジティブな意味で失敗経験は大歓迎ですし、今までも多く経験してきました。
積極的に挑戦すればする程、失敗する経験も増えるでしょう。
でも、周りを見渡してみると失敗して上司にめちゃくちゃに怒られてダメージが大きい人もいれば、同じようなミスでも、むしろ反転して評価される人もいたりします。
失敗(黒)を成功(白)に反転する力。
ほしいですよね?
違いはなんなのか考えると、「愛嬌」が一つの要因であるように思えます。
実を言うと私の妻も先天的に「愛嬌」を使いこなしているタイプ。
今回は、妻にインタビューしながら「愛嬌」について、後天的に身に着ける事ができるのか考えてみた。
目次
愛嬌ってなんなのか
ここでいう愛嬌はズバリ、接した相手に好感を与える力のことを指してます。
何か失敗しても呆気なく許されている人、あなたの身近にもいませんか?
これは簡単にその人と接する事で得る気持ちの柔らかさが、失敗から受ける影響より大きいく作用しているのだと思います。
相手に不快感を与える事なく雰囲気を一瞬で好転させる、いわばコミュニケーションスキルの一つと捉えています。
実際の話
私の妻は愛嬌力が高く、得するタイプで本当にうらやましく思っていた時期もあります。
以前、外部からある先生が来所して研修や食事会を開催しました。
当時、妻はよく笑うタイプで場を和ませたりするためにも意図的に声を出して笑い、場の空気を作っていました。また、その場にももう一人声をあげて笑うスタッフがいたそうです。
後日、その外部の先生と上司が話す機会があったようで、外部の先生はわざと声をあげて笑う人が嫌いなんだということがわかりました。その場で上司が「あの2人ですよね。」と尋ねたら「◯◯さん(妻)は良いの。私はあの人好きだから」と答えられたそうです。
その先生とは年に2、3回程度しか合わないため、単純接触効果などがあったわけではないのに、もう一人の職員とはっきりと差がでました。
同じことをしているのに差が出る。
「愛嬌」の強みを強く感じたケースでした。
愛嬌のメリット
愛嬌のメリットを挙げてみると
・人の懐に入りやすい。
・チャンスを得やすい。
・可愛がってもらえる。
・成功を祝われやすい。
・失敗してもフォローしてもらえやすい。
ざっと挙げただけでもこれだけあります。
「〜しやすい」という表現が多いように、結果に対して+αが付けられることが大きいですね。
あなただったら、同じ結果を出す部下が2人がいて、1人は好印象、もう1人は普通の印象だったらどちらを評価を上にしますか?
人を評価するなんて嫌な言葉ですね。
でも、残念ながら組織に所属している組織人は常に評価されるものです。しかも、大抵は印象の評価って言うのは耳に入ってきません。その個人の中で「なんとなくこの人は好きだなぁ〜」と思う程度の曖昧なものです。見えない、聞こえないところで自分の評価が決まっていたりします。
社会人としてもチャンスを増やすために、「愛嬌」というスキルが重要なのは言わずもがなですよね。
愛嬌のデメリット
愛嬌のデメリットは以下のようなものでしょうか。
・愛嬌に頼り切ってしまうと実力がつかない。
・愛嬌があるキャラになってしまうとシリアスな空気を作りづらい。
・周囲から妬まれることもある。
愛嬌ありきになってしまうと、いつかは呆れられます(笑)結果+αのものなので、結果が出せなきゃ当然効力は弱いでしょう。また、愛嬌のみで問題を乗り切ってくると、本質的に求められている仕事のスキルが磨かれないので注意が必要です。
妬まれることもありますね。仕事と割り切って強靭なメンタルで乗り切りましょう。
愛嬌のポイント
妻にインタビューして愛嬌のポイントを聞いてみました。
・にこやかにかかわる。
・一緒に笑い、場を共有する。
・声のトーンを2つ上げる。
・無駄話を添える。
・笑い声は慎重に。
個人的には、無駄話を添えることと笑い声は気をつけたいポイントだと思っています。
無駄話添えることは、ダラダラと話し続けるのではありません。
例えば、何か仕事をして報告する際、「◯◯さんからのクレーム対応無事終わりました」だけでなく「先輩達こんな仕事やってきたなんて凄いですね」など添える程度が良いですね。
笑い声は、相手に強い刺激を与えるので注意が必要です。高笑いは大きな集団の中で愛嬌をふりまく時に効果的ですが、一対一などの少人数の時には不快感を与えてしまいがちです。
先天的に愛嬌のある人は空気や相手の心情を読むのに長けているため、対応できるケースも多いです。しかし、後天的に愛嬌を身につけようとした場合、笑い声の使い方には細心の注意が必要だと思いますので、まずは友人間や家族間で実践して感覚を掴んでみましょう。
愛嬌は身につくのか
これは間違いなく身につきます。
ただし、どこまで高められるのかは私もまだまだ勉強中です。
愛嬌を身につけるには、何より愛嬌を使いこなす人の側にいるのが一番勉強になります。側にいると「そんなことを考えて行動してたのか!」と新しい発見が次々に見つかるものです。まずは、身に付いている人に目を向け「愛嬌」という存在を感じ取ってみてください。
そして、愛嬌の極意は、あくまで相手に心地良さを与えるためのものということです。
ギブの精神があってのもの。
自分のために印象を良くしたいと思い使うと不思議と見抜かれます。特に人を見る目が肥えた方にはわかってしまうようですね。