はじめに夜勤中、夜勤前の人は絶対に読まないでください。
怖くて仕事行けなくなります。
今回は福祉施設で体験した怖〜い話です。全て夜勤中の実話になります。
この記事自体、娘が寝ている暗い部屋で打ってまして自分でもビビってます。
入所施設に勤めていると、どう考えてもありえないようなことが起きたりするものです。
そんな私が体験した怖〜い話について触れてみます。
コケ蔵
目次
介護夜勤であるあるな怖い話:3位「暗闇から」
身体障害者支援施設に在職中の出来事です。
時間は夜中の1:00頃、春先でまだ肌寒かったのを覚えています。
その施設の夜勤では、夕方から職員3人体制で業務に当たっていました。
入所施設では40〜50人近く入所していたと思うので、かなり広い施設で、夕方から食事介助、就寝介助など慌ただしいなか、夜も更けていきました。
コール対応(居室からの呼び出し)も終わり、施設内の中央にある唯一ライトが光をさすナースステーションで一息ついて、夜勤メンバーと談笑していました。
すると突然耳元で
「すみません」
と呼ばれました。
呼ばれた方向に、サッと振り返るも誰もいません。
振り返った先は、ライトがないため暗闇がズッと続いていました。
照らされているのは、私たち3人のみです。
夜勤メンバー全員と目を合わせ、みんなが唖然としていました。
私の感覚になりますが、呼ばれた声は耳元から後ろでしたが2〜3m先の暗闇のなりかけあたりに人が立っていて、そこからハッキリと、確かに呼ばれたのです。
夜中に居室外のトイレに起きる入所者もいるため、もしからしたら‥と思い、照明の下から出て暗闇の中を見渡しましたが、結局は誰も見つかりませんでした。
とても違和感だったのは、ほんの耳元後ろから数メートルの距離の間で、間違いなく聞こえた声の主が探してもいないという現実でした。
後日、先輩職員に確認したところ以前お亡くなりになった入所者に「すみません」が口癖で、頻繁にナースステーションに訪れていた人がいたとのことを聞いて納得しました。
何か、頼みたいことがあったのでしょうか。
介護夜勤であるあるな怖い話:2位「誰からのナースコール?」
また夜勤の出来事です。
入所者の居室にはナースコールというものが設置されています。
何かあった時は、手元にあるボタンを押すことで施設中央にあるナースステーションとスタッフ3人が持つPHSに居室名が表示されます。
例えば、101号室なら画面に101号室の人の名前「◯◯様」が表示されます。
今回の出来事もみんなが寝静まった深夜2時頃。
ナースステーションのナースコールが「ピンポーン。ピンポーン。」となりました。
大抵、ナースステーションの呼び出しが先に鳴り、その後に職員が持つPHSが鳴り、名前が表示されるといった順です。
夜勤者3人は隣接する休憩室にいて一休みしていたため、休憩室からナースステーションのコールが鳴ったことを聞いていました。
遅れて3人のPHSが鳴り、「また◯◯さんかな?」と表示された居室名を確認すると
「特浴室」と表示されていました。
特浴室とは、浴槽をまたいで入ったりすることができない人のために、担架に乗って入ることができる浴槽がある部屋です。
特浴室は、施設内の端に設置されています。
そこまで行くには通路一本道を通って行きますが、当然夜中に入浴する人はいません。
また、特浴室の近くには個室が2つほどありますが、ショートステイ専用になっており、当日は誰も利用していないため、正に人がいない真っ暗闇のエリアからの呼び出しでした。
そんなところから誰が‥?
流石に不気味で3人とも躊躇しました。
ですが、仕事である以上誰か迷い込んだ可能性は0ではありませんし、確認する他ありません。
真っ暗闇の特浴室にライトも持たず向かいました。
大きな2枚扉を「ゴゴ‥」っと開けてみると
ポチャン‥と水が垂れる音だけ。
誰もいませんでした。
近くの空室も隅から隅まで目視しましたが、結局誰も見つからずじまい。
あの真っ暗闇の奥にある特浴室のナースコールを誰が押したのか、今でも謎です。
介護夜勤であるあるな怖い話:1位「ドアの前に誰かいる?」
またまた夜勤の出来事。
今度は、高齢者施設です。
身体障害者支援施設との違いは、夜勤時間も短いことから3人→1人になります。
つまり、1人で20人近く入所されている広い高齢者施設を巡回、介助することになります。
ちなみに時間は21時から6時までです。
入所者は、全員が個室で過ごしています。
1人で4時半くらいから排泄介助で個室を回るのですが、それなりに個室が大きいんですよね。
ある時、認知症の人の居室で排泄介助を行っていると、居室の外から「ペタッ‥ペタッ‥」と音が聞こえました。
初めは「雨粒の音かな?」なんて思って次の居室に向かいます。
そうするとまた居室のドアの外で「ペタペタッ、ペタペタペタッ!」と音がして「足音か‥?」と気付きました。
居室のドアの前まで誰かが歩いてきて立ち止まる。
そんな音がある方角の部屋に行くと頻繁に聞こえました。
ほとんどの人が車椅子でないと移動できない状態なので、歩く音はありえません。
また、足音が聞こえて認知症の人に助けや恐怖の共感を求めても、全然伝わらなくて相当怖い思いをしました。
最後に
いかがだったでしょうか。
入所系施設ではあるある!な出来事だったかもしれませんね。
それでも怪奇現象は頻繁に起こることとは思っていません。
夜勤のある現場は5年程度でしたが、以上の3件位しかありませんでしたし。
ただ、似たような出来事はある程度原因がわかったりするものなんですが、今回ご紹介した3つの体験はどう考えても原因不明でした。
1位の「ドアの前に誰かいる?」では、「雨粒かな?」なんて思って外を見ても何も降ってなかったですし。
例え幽霊がいようが、目の前の利用者のために介護に徹するしかないのですがね。
むしろ徹して忘れるしかありません。
余計なことは考えず、もうそれonlyです。
コケ蔵