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【妻は読字障害?】|読むことが辛い人へ

「一つ一つの単語は読めるけど、文章は苦痛で読めない!」

昔から妻が文章に直面するときに私に伝えてくれることです。

初めてそのことを聞いた時は「?」でした。

妻の訴えを理解しようと頭では、わかっているのですが「文章が読めない」を想像する日々。

というのも私は、縦読み横読みとどんな教科書や本でも、逆さまな状態でもかなり読むことができるので、妻の症状は想像もつかない状態でした。

年々妻からそんな話を聞く内に、妻自身が言葉にできなかった読み辛さというのが少しずつ紐解けてきた気がします。

読むことに苦しさを抱えてきた、そんな妻の話です。

妻は20代後半あたりまで読字障害という言葉を聞いたこともなければ、今更ということで検査を受けてもいません。読字障害という診断がついているわけではありませんのでご了承ください。

コケ蔵

読字障害ってなんだろ?

読字障害(ディスレクシア)は学習障害のカテゴリーに分類され、他にも書字障害(ディスグラフィア)、算数障害(ディスカリキュリア)などがあります。

学習障害では、知的になんら問題がないのに、本人が学習に対して努力を積み重ねたり、学習環境をいくら調整したとしても、読み、書き、算数などの特定の領域において明らかな遅れがある状態を指しています。

妻は、頭の回転が早く、社内でも上手に立ち回り仕事をこなしていますが、それらをトータルした以上の労力で「文章の読み」に力を費やしてしまいぐったりとしてしまいます。

検査をして、診断名がついているわけではないので今の症状が読字障害に当てはまるかは分かりません。

むしろ、読むことに相当な辛さを抱えていても、診断名がつかないようなパステルゾーンに入っていると言われる可能性もあります。

診断名がつけば、精神的に納得できるメリットはありますが、診断名がつかなければ気持ちの持って行き場がなくなってしまうような気がしています。

妻の読み辛さのポイント

妻が文章を読もうとすると以下のような事態に直面します。

・文章を読む時に逐次(ちくじ)読みになってしまう

(例:「りんごがあかい」→「りん…ご…があ…かい」)

 

・読むことに一生懸命になるため、内容が入ってこない

 

・同じ行を繰り返し読んでしまう文章ループから抜け出せない

 

・読めない自分を「馬鹿だ」と思ってしまう

 

・読めないことを周りに笑われているような気がする

 

小学校の授業で教科書を読み上げていくことありましたよね。

一人くらい明らかに読むのが苦手な子とかいませんでしたか?

他人「◯◯〜、読み方変だぞ笑」

本人「アハハ!オレ馬鹿だからなー!(なんでこんなに読めないんだ悲)」

文章がスラスラと読める人には意味がわからならず、無意識に傷つけてしまうケースが多いんじゃないでしょうか。

妻もそのような経験がありますが、当時は原因がわからず、本当に「自分は馬鹿だったんだ」と強いショックを感じていたようです。

その頃は読字障害(ディスレクシア)はもちろん、学習障害という言葉でさえ知られてなく、「怠けてるからだ!」「練習しないからだ!」なんて言われ放題で、辛い経験をしてきた人も多いと思います。

今は読字障害(ディスレクシア)について、メディアでも取り上げられる機会がありますし、10年、20年前とは知名度が明らかに違うでしょう。

ネットが普及したことで、対応方法についても手軽に調べられることができるようになった印象です。

 

どうすれば読みやすくなるのか?(妻の場合)

妻にとって文章が読みやすくなるポイントです。

・本は斜めに置いて読む(読みやすい角度を探す)

 

・事前に読み込む時間の確保

(意味理解は二の次で、まずは文の区切れや単語などを塊で捉えるようにして少しでも逐次読みをマシにする)

 

・誰かに代読してもらう

(音声ソフトの使用も含む)

 

・定規や紙などを読んでいる行の横におき、どこを読んでいるか忘れないようにする。

(1行に集中する)

 

・漢字には送り仮名をふる

 

・文章の切れ目や単語に印をつける

(スラッシュなど)

 

手立てについては、割と自らに合った方法を探すことができる人が多いようです。

本人の手法はもちろんですが、合わせて大切なのは、周囲が読めない人がいることを一人でも多く理解し、手助け、心配りしてあげることだと思っています。

 

文章を読むのが苦手な妻に関わるポイント

妻からは、「伝わならいことが苦しい」と何度も聞いたことがあるので、せめて近くにいる自分は理解者の一人になりたいと思っています。

読みの苦手さにおいては、以下のポイントは必ず抑えるように心がけています。

 

・笑顔の裏では傷ついている

 

・本人すら言葉にできない辛さがある

 

・なんで「読めないの?」など何気ない一言を言わない

 

・文章を読む際は、一生懸命な姿勢を見守る

 

・相手のことは100%わからないのだから心情を察する姿勢でいる

 

日常でのちょっとしたいざこざならお互いが歩み寄る距離は近くて済みます。

しかし、自らの力だけではどうしようもない障害などの場合は、お互いが50%ずつ歩みよれば必ずしも解決できるわけではありません。

時に99%と1%の歩みよりが必要なことがあると思います。

最後に

前述しましたが、10年、20年前とは、読字障害を含む学習障害の認知度が上がってきています。

数年前でさえ、担任の先生から「なんで連携なんてする必要があるんですか?」なんて言われたものです。

それが、最近では学習障害を含め、障害について勉強されている先生方が多く、連携がとりやすくなってきています(障害全般において)

妻にしても、幼少期から自信を無くす場面が多くありました。

家でも学校でなくとも、自信を取り戻せてくれる場所が何か一つあるだけで、大人になってからの精神の安定さに大きく影響するんだと思います。

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