またまたやってきました福祉国家資格、社会福祉士、介護福祉士に続き第三弾の精神保健福祉士。
そう、私は「精神保健福祉士」の資格も持っています。
社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士を持つ、いわゆる「三福祉士」です。
今回は割と最近取ったばかりの精神障害者保健福祉士について触れてみたいと思います。
国家試験受験ルートで言えば、私は社会福祉士をすでに持っていたため、
「社会福祉士」+「短期養成施設等(6ヶ月以上)」
での受験でした。
社会福祉士を取得した人は、次に精神保健福祉士を取得したいと思う人も多いでしょう。
少しでも参考になることがあれば幸いです。
【働きながら資格とったことある?Part2】|取得した資格「介護福祉士」とは
【働きながら資格とったことある?】|取得した資格「社会福祉士」とは
目次
精神保健福祉士ってなに?
精神保健福祉士を聞いたことがない人もいると思うのでざっくりと。
精神保健福祉士は主に、精神障害者や家族に対して相談に応じたり、助言をしたりと相談業務に応じる職種のこと。
似ている資格として、社会福祉士がそれにあたります。社会福祉士は障害全般の相談援助に関わりますが、精神保健福祉士はその名の通り、精神障害の知識や対応について特化しているところが一番異なるところでしょう。
精神保健福祉士の仕事や資格取得ルートについては、多くのサイトで詳細な説明があるため割愛。
取得までの経緯
私は精神障害にあたる児童への支援や、保護者に対して面談、支援を行っていますが、最近では、統合失調症やうつ病など精神面に不調を訴える人が増加しているように感じていました。
もともと資格がなくても支援はできていたので、わざわざ取得するために貴重な時間を使って、一歩踏み出す必要はないと思っていたのです。
そんなことだから通信課程で受験資格をとれることがわかってからも放置していたため、入学の時期すらタイミングが合わず2年くらい放置していました。
それに実習免除の対象になるのかどうかが調べてもわかりにくかったのも一因でした。仕事しながら通信やって、まして実習まであるのでは体力もたんよ!って思ってましたし。
まあ実習免除については、ウダウダ悩むよりもやはり聞いてしまった方が間違いないし早い。私の仕事の現状と役職を学校に伝え確認すると問題なく実習免除になるとのこと。
この時点で、初めての通信がどんな学習形式なのかはっきり分かりませんでしたが、一歩踏み込むのにドキドキと楽しさが芽生えつつありました。
なので
・実習が免除
・受講費用が安い(専門実践教育訓練制度)
・レポート提出がネット可
以上3つが受験しても良いかなと思えるポイントでした。
通信の学習ってどんな感じ?
これは、受験する前の自分がはっきりと分からなかったことですが、通信の内容は以下の2つ。
・毎月2科目のレポート提出(変動あり)
・スクーリング(期間を分けて7日程度の登校)
実習が入ればもっと内容が厚くなるのですが、実習免除ならこんな感じ。
レポートに関しては、主に購入したテキストから学んだことを自分の経験と照らし合わせてまとめたぐらい。通信なので、質問も気軽にできるようだったが一度も使うことはありませんでした。
もちろん内容が合格点に届かなければ再提出、または履修できないなんてこともありますが、毎日2時間程度学習時間を確保できれば大抵いけるのではないでしょうか。
スクーリングに関しては、ほぼ丸一日教室に缶詰。講師は、社会人は寝てしまったり、話を聞いていない状態になりやすい(笑)ことを理解してかグループワークや、講義中指名をすることが多かったです。なのでグループワークに関しては、高いレベルは求められていないと思います。社会人としてコミュニケーションがとれていれば問題ない範囲だと思います。講義中の指名は当然講師にもよりますが、難易度高めでした。
小テストはほぼ毎日ありましたが、実際の試験レベルに合わせているためなかなか歯応えあり。こちらの方も難易度高め。0点の時は居残りがあったらしいです。
受講費用が70%戻ってくる?
専門実践教育訓練制度ってご存知でしょうか?
通信を始めようと決意した時のポイントの一つで、受講費用が安くなる制度です!
厚生労働大臣が指定する専門実践教育訓練指定の講座には、精神保健福祉士も含まれており、給付金が出ます。これは本当に助かりました!
細かい条件があるんで、詳細は厚生労働省のホームページで確認をお願いしたいのですが、この制度のおかげで受講費用で20万円以上かかってたのが数万円で済んだので、もう活用しない手はないと思います。
手続きは主にハローワークで行うことになるので、気になる方は問い合わせてみてほしいですね。
また別件ですが、学校によっては入学する際に職場から推薦状を書いてもらったりすることで、入学選考料や小論文などの試験が免除になったりします。
お得になることが結構あるので、これから入学を考えている方はどんどん活用してほしいですね。
複数の資格を取得してみて感じるところ
資格はなんのためにとるのか。
希望する就職のため、勉強が好きなため、お給料アップのため‥様々な理由があると思います。
ちなみに私の職場では三福祉士だからお給料アップ!というのはなかったです。周りから聞いた事もないです。複数の資格をとることで、どんどんお給料がアップする施設があるかは不明ですが、基本的に資格手当ては、一つのみ、一番高い資格が適用されているケースが多かったです。
例えば、以前の入所施設の資格手当てでは、
社会福祉士:30,000円
介護福祉士:10,000円
精神保健福祉士:15,000円
とかでしたが、三福祉士だから全部足して55,000円ということではなく、一番手当ての高い社会福祉士30,000円のみでした(これだけでもかなり高い方だと思います)
なので、資格を複数取れば給料が上がると言うわけでもありません。
あと、三福祉士を名乗るってのもなかなかハードルが高いです(笑)
資格名(専門性)を名乗るってことは、相手からも「この人はプロフェッショナルなんだな」という視点で見られるということですからね。
一つの資格のプロを目指すのも大変なのに、三つの資格って単純に三倍大変ってことじゃないですか。
資格は資格でしかなくて、本質は支援の質にあるということを、自らどこかで抑えていないときっと影で笑われることを私は知っています(採用面接も担当しているので、資格についてはよく話題に触れます)
それでも精神保健福祉士の資格取得は、結果的に私にとって大きなプラスだったと思います。
なぜなら資格は自分にとって確かな自信にもなるし、クライエントに安心や納得を与えることもできるからです。
資格を活かすも殺すも自分次第。
資格の名に負けないようにしたいものですね。