出世に悩む人
こけマネ
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こけマネです!中小規模の施設で5年くらい管理職をしています。
私の周りではびっくりするくらい昇進を目指す人がいません。
よく聞く理由は次のようなものです。
・責任を取るのが嫌
・孤独になるのが嫌
・多忙になるのが嫌
管理職はうわべでは敬われているようで、実は敬遠されているようです。
ですが私としては管理職はとても魅力的なメリットがたくさんありますし、目指すことをおすすめしたいです・・・!
それぞれの価値観があるのは前提で、管理職になって得られたこと、失ったことを記事にしてみました!
こけマネ
目次
みんな見えない椅子に座っている
管理職につきたくない人が増えているそうですが、その内管理職についた経験がある人はどのくらいいるのでしょうか。
「想像だけで食べず嫌いになってしまうのはもったいない!」はモットーですが、食べられないものを判断するのは難しいですよね。
私はある存在を意識し始めたころから「出世のメリットやデメリットをもっと知ってみたいかも」と思うようになりました。
意識したのは、見えない椅子の存在です。
見えない椅子ってなに?
社長
私が社長からよく言われた言葉です。
見えない椅子 = 役職
介護職、相談職、管理職とさまざまな職がありますが、その職の椅子に座ってみないと(役職に就いてみないと)本当のメリット、デメリットはわからないということです。
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ですが座ったことがない椅子=役職のメリット、デメリットは、経験しなければ絶対にわからないことを知っておくのが大切なポイントです。
見えない椅子に近づくポイント
ただ、自ら椅子(役職)に近づく方法はあります。
私がプレイヤー時代に管理職に興味をもって試した方法は次の通りです。
- 物理的に上司の椅子に座ってみる
- 上司のカバンを持ってまわる
- 仕事を手伝わせてもらう
それぞれ説明します。
①物理的に上司の椅子に座ってみる
仕事場では役職に応じて席が決まっているところも多いでしょう。
- 施設長のお気に入りの席
- 相談に応じる職員の席
- お局がよく座る休憩室の席
その人の視点を知りたいと思ったら実際にその人がよく座る席に座ってみてください。
「みんなの顔がよく見えそうな席だなー。落ち着かない。」
「なんだか気持ちが落ち着く席だけど、なんでだろ?」
「みんなの死角になってて、仕事サボっててもわからないかも。」
座るだけでもたくさんの気づきがあります。
上司の席に座れば、上司の視点で見ることができます。
座ってみればその席にもメリットやデメリットを感じるような、意外な秘密が隠されてるかもしれません。
機会があればこっそり座ってみるか、ちゃんと許可をとって座ってみましょう(笑)
②上司のカバン持ちになる
こちらもおすすめです。
上司のカバン持ちになる=上司にピッタリとついて回るということですね(本当にカバン持たなくても大丈夫)
スピード感を肌で感じて、何に着目して見ているのか、近くで今までの上司像と比較すると面白い発見があるかもしれません。
ちなみに私が上司について回って一番印象に残ったのは次のことです。
仕事は決められているもの = ×
仕事は決めていくもの = ◯
あたりまえですが、自分たちがする仕事を上司がその場で決めてたりするんですよね。
たまにその場のノリで仕事が生まれる瞬間に立ち会うこともあります・・・(笑)
決められた仕事をただ何も考えずにこなすだけの自分に気づくきっかけになりました。
問題はカバン持ちに選ばれるかどうかですが、可愛がられやすい人はすぐに鞄持ちのチャンスが来るかもしれません。カバンを持ちたいアピールも大事です。
まずは出世した時の景色を近くで見てみないと良いか悪いか判断できませんよね。
③仕事を手伝わせてもらう
興味がある役職の仕事は実際にやってみるのが1番ですよね。
こけマネ
むしろここで伝えたいのは、上司の仕事を手伝える程の余力を作ろう!ということです。
自分の椅子から離れられないと上司の仕事を手伝うことはできませんからね。
【年上部下との付き合い方】|反抗的年上部下は最高の手のひらステージで踊らせろ!?
出世してわかったメリット5選
完全主観の出世、昇進して感じたメリット5選です!
メリット5位:お給料が少〜し上がった
福祉の世界はお給料が安いです。
管理職になって少〜し上がりました。
すずめの涙ほど・・・(笑)
でも上がらないよりはマシです。
お金のために出世したわけではないので、予想外に嬉しかったことでしょうか。
デスクワークがメインになったのに、現場の頃以上にお給料をもらえているので十分メリットがあったのかなと思っています。
メリット4位:嫌な奴からも上司としての扱いを受けれる
くだらないことなんですが、周りは言葉遣いも対応も上司として扱ってくれるようになります。
いや〜なスタッフもコロッと態度が変わります(笑)
単純に承認欲求が満たされますし、気持ちが良いのは間違いないでしょう。
表に出しすぎるとただただ嫌味な奴なんで口が裂けても言えません。
ちなみに上司として対応を受けるのは拒んではいけないことかなと思っています。
上司が
「タメ口でいいよ・・・」
「雑用どんどん言ってね・・・」
「友達感覚で良いよ・・・」
なんて言ってたら私はついて行く気を失くします。
調子に乗らないは大前提ですが、上司としての対応を受けるというのも意外と大事です。
メリット3位:人を動かすスキルが磨ける(お給料もらいながら)
人を動かすときは
・あの人にはどう伝えるべきか
・根回ししておくべきことは何か
・普段からみんなにどう見られていた方が得なのか
などなど深く考えられるようになりました。
人を動かすスキルは大きな成果を出したり、損失をカバーできる心強〜いスキルの1つです。
そんな必須スキルをお給料をもらいながら練習できる!なんてお得!
うまく人を動かせたときの達成感は、けっこう癖になります。
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メリット2位:肉体労働からの解放!
真夏の特浴、雪中の送迎、夜勤想定の避難訓練。キリが無い汗だくの日々。
そんな肉体労働からの解放!肉体労働の解放は夜勤、遅番、早番からの解放と同意!!
20代の若いうちは体調を崩しにくいから肉体労働も気にしていませんでした。むしろ夜勤前に遊んで、夜勤後に遊ぶくらいの体力があったでしょう。
今は無理です!
30代に入ってから体調を崩すこともしばしば・・・。
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メリット1位:施設を作り変える権限
最高です。
ずっっっとおかしいと思っていたことを壊して、作り変えられたときは最高の気分でした。
・定時退社に絶対終わらない仕事スケジュール
・文明の利器に頼らない非効率なやり方
・休憩時間を取らない謎の根性論
・根拠がない指示出し
ぜ〜んぶ作り変えました(笑)
しかも自分が苦しんでいたことを作り変えたら、周りのスタッフを大切にすることに繋がりました。
スタッフの安定は利用者さんに影響しますので、良いこと尽くしです。
出世してわかったデメリット5選
完全主観の出世で感じたデメリット5選です。
デメリット5位:スタッフへの気遣いが20倍増す
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こけマネ
部下の変化にはめちゃくちゃ気を遣っています。それこそ出世する前の10倍は周りを見ています。
もともと私の仕事スタイルは黙々と取り組むモクモク系で、気配り力は100点中、5点くらい。
だから今ままでの20倍は意識しています。
めちゃめちゃ精神を擦り減らしますので、管理職のデメリットの1つだと思っています。
自分が仕事の中心じゃなくて、部下たちを仕事の中心に考えなきゃいけません。
デメリット4位:「すべて私の責任です」
気に食わない部下の失敗も・・・
可愛がってた部下の失敗も・・・
利用者さんからの苦情も・・・
保護者からも苦情も・・・
上司からのお叱りも・・・
ぜ〜んぶ私の責任でございます。
成功はぜ〜んぶ皆さんのおかげでございます。
・・・たまには肩の荷をおろしたい。
デメリット3位:現場から理解されにくい
椅子の話にもありましたが、座ったことがない椅子=役職のことは理解できません。
- 「なんで現場に入ってくれないんですか」
- 「人が足りないからこれ手伝ってください」
- 「こけマネさん座ってるだけですよね」
- 「こけマネさん何の仕事してるんですか」
散々言われてきました。
現場をフォローした分、管理職のフォローは誰がするのでしょうか。
現場の人が100%の力を出しているように、管理職の仕事も100%力を入れなきゃできないことは間違いありません。
といっても理解されません。仕方がないことと飲み込んでいます。
デメリット2位:利用者さんと関わる機会が減った
福祉の道に進んだものとしては、直接利用者さんとかかわるのはやっぱり醍醐味じゃないでしょうか。
それが減ってしまうなんて・・・。
現場にいた頃が100%だとすると、管理職の今は15%程です。
中には管理職で現場に入っている人もいますが、自分としては疑問です。
管理職の仕事はサービス残業でこなさなければいけなくなりますし、家族との時間もなくなります。
何より管理職として新しいことを考えて、施設を作っていかなければいけないのに100%の力を注げなくなってしまいます。
とは言いつつ利用者さんとは関わりたいのが本音です(笑)
部下が利用者さんと関わることに喜びを見い出すしかないのかと思っています。
デメリット1位:人前で話すことが増える
人前で話すと身体異常が出る自分にとって、1番のデメリットです。
会議だけならまだしも講演会とかに招かれた時は本当に頭が真っ白になりました。
数年経つ今でも、当時を思い出してうなされます。
確実に精神に傷が入りました。
今はコロナでそういう機会はめっきり減りましたが、また話す機会が来たらと思うとゾッとします。
思い出すと吐き気がしてくるのでこの辺で・・・。
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まとめ
今回は意外と知られていない出世することのメリット・デメリット10選についてご紹介しました。
出世のメリット5選は次の通りです。
- メリット5位:お給料が少〜し上がった
- メリット4位:嫌いな奴からも上司としての扱いを受ける
- メリット3位:お給料をもらいながら、人を動かすスキルが磨ける
- メリット2位:肉体労働から解放される
- メリット1位:施設を作り変える権限が与えられる
出世のデメリット5選は次の通りです。
- デメリット5位:スタッフへの気遣いは20倍増す
- デメリット4位:「すべて私の責任です」
- デメリット3位:現場から理解されにくい
- デメリット2位:利用者さんと関わる機会が減った
- デメリット1位:人前で話すことが増える
いかがだったでしょうか。
メリット・デメリットいろいろありますが、私としては出世は目指す価値があると思っています。
せっかく仕事をするなら言われたことをするよりも、作り出す側の方が楽しかったからですね。
ただ出世に価値があるなんて言えるのは、経験できた今だから言えることです。
出世について迷っている人がいたら、まずは比較できるように行動してみるのも一つではないのかなと思います。
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