コケ蔵
こんにちは、コケ蔵です。
社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士の国家資格を持っています。
いわゆる3福祉士の私です。
更に今年の第4回公認心理師試験を受験しようと思っています。
実は2年前に公認心理師試験を受験したことがあるのですが…。
結果は不合格でした…!
その後は試験へのモチベーションがあがらない+福祉以外の学びを深めたい+初めての育児の日々の忙しさから受験を見送っていました。
公認心理師の学習意欲が湧かなかった原因の1つは、私の仕事上資格があってもなくてもあまり影響がない資格だったからでしょう。
資格を複数取得するメリットを感じられなかったんですね。
福祉の世界であれば社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士の資格を持っていれば充分食っていけるでしょうし。
「育児も忙しいのに、わざわざ資格はいらないんじゃないか?」
なんて考えていました。
福祉の世界には私のように仕事で必ずしも必要じゃないけど、資格をとりたい!という人はいるんじゃないでしょうか。
今回は複数の資格を保持するメリット、デメリットについて考えてみました。
コケ蔵
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目次
資格マスター
上司から資格を取得するたびに「資格マスター」と言われてきました。
若干嫌味っぽく。
上司が言うには
資格マスター = 資格集めが好きで複数資格を持っている人
とのこと。
あなたの周りにも資格マスターはいませんか?
私は資格マスターを目指していたわけではないのですが、結果的に資格マスターになっていたかもしれません。
もちろん仕事上必要な資格は率先して取得すべきなのでしょう。
ですが私の場合3福祉士という国家資格が3つもあり、今の仕事もこれらの資格を必要としないマネージャー業務がメインになっています。
以前は児童の知能検査を担当していましたが、ここ数年は全く触れていません。
私がやらなくても私より優秀な人は周りにたくさんいますからね。
現状、公認心理師の資格が絶対に必要というわけではないです。
受験については「その資格を使って何をしたいのか」を明確にしておきましょう。
じゃないと無意識に資格マスターになってしまうかもしれません。
次は私が思う複数資格を取得することのメリット、デメリットについて考えてみました。
資格が複数あることのメリット
私が感じた資格を複数持つことのメリットは以下の通りです。
相手を説得しやすい
支援方針をめぐってスタッフ同士衝突することは、たびたび見られることです。
もちろん支援方針はサービス管理責任者が中心となって担当や他職種と連携して決めるのでしょうが、マウントの取り合いもよく見かけます。
もちろんみんなクライエントのためになると思っての発言です。
支援目標がお門違いの設定なら問題外なのですが、スタッフの好みによる支援方針の違いは割とよくあります。
そんな他のスタッフとつばぜり合いの状態になっても、資格があることで説得できる確率が上がります。
私の場合、ケース会議の場や打ち合わせの場で意見が通りやすくなった実感があります。
コケ蔵
クライエントからの信頼を得やすい
1つよりも2つ、2つよりも3つ資格を複数もっていると、クライエントから間違いなく信頼されやすくなります。
「そんなことないよ!資格よりも腕だよ!」
と言う方。
ごもっともです。
資格があるから誰も彼も凄腕の専門家というわけではありません。(実力も備わっている人もいますが多くはいないと思います)
特に身内のスタッフは実力が備わっていないなど、よくわかっているので陰口とか言われたりします。
ですが、これが対クライエントとのやりとりでは複数資格をもっているだけで初めの信頼度が全然違います。
「私は資格がなくても実力で関係を作っていきたい!」
という人もいるでしょう。
それは間違いではないのですが、最初から信頼度が高い人はやっぱり有利です。
信頼度が高い状態で波に乗れればクライエントの満足度も高く、上司からの評価も上がるからですね。
コケ蔵
施設を立ち上げたら役に立つ?
予想になってしまうのですが、雇われでなく施設を立ち上げて経営者になったり、マネージャーになるとメリットがあるかもと思ったりしています。
経営者になると人に動いてもらうことがほとんどだと思います。(率先して現場に出る人もいるでしょうが)
人に動いてもらうときって、その人のできることできないことにある程度目安をつけて指示を出します。
「この人は社会福祉士を持っているから、この仕事の適任だろう」とかですね。
専門性を磨き続けている人にお願いすれば済みますね。
仕事を振るにもその人がどんな力を持っているか把握できないことには気持ち良く動いてもらうことはできないと思います。
1つの専門性に突出しているよりも、複数の資格について理解があればとても効率的に施設を回すことができるのかと思ってます。
実際私がしているマネジメントでもこの考えは活きています。
一生名乗ることができる資格
更新が必要な資格もありますが、3福祉士や公認心理師に関しては取ってしまえばこっちのもの。
一生懸命に時間と労力を注いでやっと取った資格が更新性で失効してた…なんてなったら悔やんでも悔やみきれませんね。
もちろん一生ものの資格といっても質を下げないために努力はし続けなきゃいけないです。
ですが人生勉強だけに時間を注ぐことはできないものです。
30代を迎えた今、私は育児で毎日時間がありません。
このブログ作成の時間も1日のうちにとれる15〜30分の時間の積み重ねで出来上がっています。
更に歳をとれば親の介護問題だって出てくるでしょうし。
もしかしたら自分が大病にかかるかもしれません。
資格に見合った質の維持や向上は大切なのですが、本音を言うと1度とってしまえば済む資格はコスパが良いです。
【働きながら資格とったことある?】|取得した資格「社会福祉士」とは
資格が複数あることのデメリット
私が感じた資格が複数あることのデメリットは以下の通りです。
専門性が保てない
1番のデメリットは、専門性が中途半端になりやすいということなのかなと思います。
1つのことの専門家になることも並大抵以上の努力が必要ですよね。
なのに3つも4つも専門性を突き詰められるでしょうか?
複数の資格を磨き続けることは困難ですよね。
私も含めて大抵の人は難しいと思います。
資格マスターだった私が勘違いしていたのは、「試験に合格すれば専門知識が身につく」でしょう。
資格取得は各職種のスタート地点に立つ権利を得たにすぎません。
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面接で不利になることも?
これはメリットかデメリットかとっても迷いましたが、私の経験上不利に働いてしまっている人が多かったのでデメリットに分けました。
私は採用の面接官を数年担当してきましたが、応募者の中には資格をたくさん持っている人もいました。
やっぱり資格が多いとどうしても理由を聞いてしまいますよね。
資格マスターに陥っている人はこんな返答があります。
「もっと知識を蓄えたいです!」
「新しい資格取得を考えています!」
など資格取得が全て自分に向いてしまっているパターンです。
資格を取ることが目的になっていて、困っている他者に気持ちを向けることを考えていない人は、職場でトラブルを起こしたり不安を感じさせるタイプが多かったように思えます(たまたまなのかわかりませんが)
人間関係が苦手な人も資格マスターになりがちです。
資格を取ることで必死に自分を守ろうとするからですね。
当然そうじゃない人もいっぱいいるでしょうし、自分の市場価値をあげるためにも資格は大切です。
ですが資格は人格の土台にはなりませんし、資格よりも先に人間性が見られるものです。
知識がどれだけあっても同僚とトラブルを起こし、職場を荒らしたりする人は欲しがられませんよね。
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名刺の肩書きがプレッシャー
名刺に複数の資格名を載せている人っていますよね。
私の名刺も入ってたのですが、私の場合は結構プレッシャーでした。
初対面の人との話題の切り口は名刺から始まることも多いです。
それはそれで使えるのですが、専門性を磨いてない人はすぐにバレます。…そう、私です(笑)
ってなると「この人勉強してないな…」とかマイナスになることがあります。
もちろん自分の責任ということは重々承知しております(笑)
施設から重宝されるとは限らない
施設は資格を保有したスタッフを雇うことで加算をもらうことができます。
複数資格を所有していることでたくさん加算もらえるから重宝されるじゃん!と思われがちですが、制度って上手くできていてどれかの資格1つに対してのみ加算がつくとかあったりするんですよね。
私は全ての福祉サービスを経験してきたわけではないので断定できないんですが、今勤めているところではそうなっているようです。
もちろん加算が高い資格もあるんですが、同じクラスの資格であればいくら持っていてもあまり変わることはないでしょう。
当然お金が全てじゃないのですが、シビアな施設はあると思います。
受験費用がかかる
受験費用が当然かかります。
受けるのもかかるし、合格すれば登録するのにも費用がかかります。
参考書も買えば買う程かかるし、合計すると何万円もかかってます。
念願の合格!
となっても資格手当でも変わらなければ本当に取る意味があったのか…?
なんてことも。
時間を消費する
時間は永遠ではありません。
時間は命そのものです。
30代に入ってから時間の使い方について1番考えるようになったと思います。
この資格は時間=命をかけてまで取る必要があるのか?
その時間を大好きな時間に充てた方が良いんじゃないか?
考えだすと受験したくなくなりますね(笑)
【働きながら資格とったことある?Part2】|取得した資格「介護福祉士」とは
【働きながら資格とったことある?Part3】|取得した資格「精神保健福祉士」とは
おわりに
今回は複数資格を保有することのメリット、デメリットについて話をしました。
今回紹介した複数資格を取得するメリットは以下の通りです。
資格があることで説得感が強まる
クライエントの信頼を得やすい
スタッフをマネジメントしやすくなる
一生名乗れる資格はコスパが良い
複数資格を取得する際のデメリットは以下の通りです。
専門性を保ちにくい
面接で不利になることもある
肩書きがプレッシャーになる
勤め先に重宝されるとは限らない
費用がかかる
時間も消費する
私の主観でまとめてみました。
余談ですが、私の場合公認心理師試験は現任者コースの受験になるため第5回までしか受験できません。
つまり今年、来年と落ちたらもう受けることはできないでしょう。
とはいえ勉強に時間=命をかけるのも30代になるとかな〜り悩みます。
しかも1日に捻出できる時間は20分程度でしょうか。
模試や過去問を解いても一度も合格点に達したことがありませんし(笑)
こんな状態で受験するのは初めてですが、できることしかできませんので割り切っていきたいと思います。
コケ蔵