コケ蔵
さて、新年度が始まり半月が過ぎました!
誰にとっても年度の始まりは環境が変わりやすい時期かと思います。
私も娘が保育園デビューしたり、妻が職場(福祉職)に約1年半ぶりに復帰したりとプライベートな部分でも大きな変化が見られてきました。
そんなこんなで毎日起きてから寝るまでバタバタバタバタと動き回っております。
職場も4月は変化が起きやすい時期ですよね。
私の職場にも新人スタッフが入職してきました。
しかもなんと…
大学を卒業したばかりのピカピカ真っ新の社会人一年生!!
嬉しいですねえ。
ここ数年は転職されてきた新人スタッフがほとんどでしたから、ある程度職業経験が積み重なってたり、良くも悪くも自分の軸が定まってしまっている人ばかりでした。
何も経験がないというのは、スポンジのように吸収していきますし教えがいがありますね。
当然責任も重いですが(笑)
社会人1年目なんて一生覚えてそうですし。
なんで最近の仕事は7〜8割は新人教育の時間にあてています。
今回は新卒新人スタッフに関わる際の心構えをまとめてみました。
コケ蔵
今回のブログは新卒など、職業経験がない完全新人スタッフを対象とした内容となっています。
目次
新人教育に必要な心構えって?
同期の仲間と繋げてあげる
いつでも同期で入社した同僚は特別な存在です。
仕事や上司の愚痴も言えるし、仕事の悩みや不安を共有できたりします。
何よりお互い高め合っていけますし。
これはどんなに頑張っても上司や先輩の地位にいる人にはできないことですね。
新型コロナウイルスの影響から同じ会社の中でも、部署、事業所が異なることで同期と直接会って話す機会は激減したのではないでしょうか。
私が勤める法人は小規模事業所が多いので、配属された先では同期がいないことがほとんどです。
仲間との繋がりがもてていないことをないがしろにしておくと、突然、
「もう限界で、(仕事を)辞めたいです」
と告げられるかもしれません。
コケ蔵
気軽に話せる上司になる
大きい施設なら新人に1、2年先輩のスタッフをつけて、
「あとは教えといてあげてな〜!」
となってしまうのはあるあるじゃないでしょうか。
私もそうやって指示を出してきたことがあります。
上司としてはこれが楽なのですが、小規模事業所ではなかなか難しいです。
それは、
相性と業務量の問題が大きいからです。
先輩と新人の相性が悪いことがわかっても、スタッフ人数がギリギリの事業所では代わりの人物が選べなかったりします。
また、先輩スタッフは新人スタッフがついたからといって、業務量が減ったり調整してもらうケースは少ないのではないでしょうか。
最低数の人員で進めている事業所では、退職者と入れ替えで入職するところも多いと思います。
仕事に慣れたスタッフが抜けた状態で、新人スタッフに教えていかなきゃいけない。
過酷ですね…(笑)
業務量が増えることで先輩スタッフが不機嫌になってしまうと、新人職員としては申し訳ない気持ちになることが多いでしょう。
気軽に話せる上司になるには「余裕」が必要です。
そこで私は自分の仕事の無駄を削って作り出した時間と中堅職員とチームになって新人教育にあたるようになりました。
コケ蔵
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入職2ヶ月以降の反応は疑うこと
新人スタッフはわからないことがわかりません。
ですが、2ヶ月も経つと
「なんかこの仕事のやり方聞いたことがあるけどわからないぞ」
位になります。
そんな時に先輩スタッフから
「あの仕事前教えたからわかるよね。やっといてもらっていい?」
なんて聞かれると大抵の人は「わかりました」「大丈夫です」と答えていました。
もちろん人それぞれですが、入職して2ヶ月以降にこういうミスが増えてきます。
4月当初の集中力が切れてくるのもあるのでしょう。
「仕事を教えたからもうできるだろう。任せてみよう。自分の仕事も忙しいし。」
なんて先輩上司も気が緩み安く、お互いに損する結果になりやすいです。
コケ蔵
入職6ヶ月はどこまでも懇切丁寧に
これはあまり語るところがありません。
今まで何人もの新人教育についてきましたが、
「これだけ教えたらから大丈夫だろう」
と思ってやらせた仕事が大きな失敗に終わってしまったり、施設に迷惑をかける結果につながったりしたこともあります。
当然責任は上司にあるのですが、失敗経験をさせてしまったことに変わりはないので「もっと丁寧に教えていたら違う結果だったんだろうなあ…」と思う出来事がまだまだあります。
コケ蔵
20%ルール
自分に課す約束事です。
それは、
新人スタッフの仕事が20%の出来であれば、褒める、認めてあげることです。
新人スタッフは自分の仕事が役に立っているのか、この仕事のやり方ではダメだったのかとても不安に思っています。
大抵のことは上司や先輩スタッフが仕事の質を確認すると思います。
私は20%の以上の出来であれば、
「◯◯さんに任せて間違いなかったなあ!」
「すごくよく出来ているね。驚いたよ!」
などと必ず言葉で返してあげています。
子どもたちの支援も同じですが、褒めて、認めて伸ばすのを基本にしています。
せっかく施設に就職してくれて、精一杯の仕事をしてくれたのに上司や先輩が無表情だったり、注意されたりする様子を見たら泣けてきちゃいますし…(笑)
ただこれって年度変わりで、スタッフの入れ替えや、仕事の引継ぎで余裕がなくなりやすい4月には、忘れてしまっていたり、後回しになりがちなので自分では特に気を付けているポイントです。
コケ蔵
新人スタッフのキャパを測れ
良く聞くワードですが、報告・連絡・相談は、本当に大切です。
その場その場での判断が難しい新入職員はこれが仕事といっても過言じゃないです。
このアクションがないと管理側の判断や指示が遅れて自体が悪化することがありますしね。
なので、新人スタッフが報告・連絡・相談を取りこぼすキャパは絶対に把握しておく必要があります。
私はある程度仕事が慣れてきた頃に、新人スタッフ一人では処理し切れない仕事を預けてみたりします。
中には周りのスタッフをうまく巻き込みこなしていく人もいれば、サービス残業に回そうとしてしまったり、仕事はこなせるけど大切な連絡や報告がスッポリと抜け落ちてしまったりと千差万別の人がいます。
こういった傾向を本格的に仕事を任せ、独り立ちさせる前に抑えておくのが大切です。
こなし切れない仕事量はどこまでなのか。
困った時には自分から報告にくるのか。
それとも上司の様子をうかがっているのか。
それらがわかれば予想がつき、上手にフォローして施設全体を良い方向に導くことができるからですね。
100%あなたに任せる
新人スタッフでもすぐに任せられる仕事は結構あったりします。
テーブル拭きや消毒、トイレ掃除、お茶を出したり…。
事業所によっていろいろあると思いますが、私はまずは何か一つ、100%新人スタッフに任せる仕事を与えています。
「これだけは任せてもらえている」
という自覚があったのとなかったのとでは、後々の仕事にも自信を持って取り組めるかどうか影響すると思うからです。
コケ蔵
もう初心には戻れない
新人教育にあたると自分の過去と無意識に比べてしまったりすることがあります。
「自分が一年目の頃はこんなこと考えてたしなあ」
なんて。
でも実は初心に戻ろうとするのは無理なことだと思います。
人それぞれですが、私は10年前の気持ちなんて1割程度も思い出せていないでしょう。
10年の何層もの経験の下に埋もれて掘り出すことができません。
過去と比較しても、初心に戻った気になっているだけ。
思い出した初心はすでに脚色されてしまっています。
自らの経験が役に立つと信じない。
そう自覚するのが新人スタッフのためになることの一つだと思っています。